PMSで悩まれているかたは とても多いです。本来、生理前、生理中は痛みも不定愁訴も違和感がないのが正常です。しかし頭痛、腹痛、過食、うつ症状、張りの症状、むくみ、下痢など不快な症状が続くとメンタルも活力、意欲も失われます。
PMSを漢方の考えで4つのタイプに分け、ご自身がどのタイプに近いか見て養生方や漢方薬など検討していきましょう。
①気滞とお血
気の巡りが悪い状態、自律神経の乱れ、血の巡りの悪い状態
気血の巡りが悪い状態です。生理前はホルモンの変化が大きくあり、からだの変化に対応するため沢山の気が必要になります。その気が不足したり、流れが滞ったりすると、気は軽く動きがあるので、からだの上部の症状が出やすくなります。精神不安や、首肩こり、不眠などが出やすくなります。
気の巡りが悪くなるという事は、血の巡りも悪くなりやすいと言えます。血は気によって動かされるものなので、気と血は連動しています。
さらには、気や血の巡りが悪いと痛みを生じやすくなります。生理痛、頭痛なんかも起こりやすくなります。
🌸養生
気血の巡りをよくするハーブやアロマ、漢方薬を使ってみます。ハーブは香草、香りが良いカモミール、ミント、シナモンもよいですね。
柑橘系がお好きな方は、オレンジ、レモンもお勧めです。お料理などに、ショウガやシナモン、バジル、シソ、シソの実、パセリ・・・セリ科のハーブがお勧めです。
パクチーもお好きな人はgood!
また、栄養素ではミネラルやビタミンがなければ体を動かすエネルギーが生まれません。ミネラルやビタミン群などの補充も大切です。
生薬なら、香附子、川キュウなどが入った漢方薬も使います。お好きな味、香りは人それぞれ違いますので、お好きなものをチョイスしてくださいね。からだとこころをのびのびさせて、気持ちの良いストレッチ、散歩もよいですね。
運動や散歩は血行を良くしますので、血の巡りにとても良いと言えます。ただ、日頃運動習慣のない人は、やり過ぎに注意が必要です💦
②血寒
寒がりさん、熱を作れない人、身体をひやす習慣のある人に多い
血が冷えて、子宮が緊張、収縮するので、内膜がスムーズにはがれにくくなり、月経痛もおきやすくなります。小さな、細かい血の塊がでて、経血の量は少な目です。冷えで、内膜が厚くなりにくいので、周期は延長しやすくなります。キューっと絞られる痛みを起こすことがあります。寒がりさんや、手足やこしが冷えやすい体質に起こりやすいです。
🌸養生
冷やす食べ物、飲み物は摂らない事。
からだおを温める作用のある食材をとる。(ニンニク、ショウガ、シナモンなど)熱を生み出す食材をとってみる。(糖質、お肉などのタンパク質類)
からだを動かすことも大切です。
からだを温める熱は、筋肉で作られますのである程度筋肉はついていた方が良いのです。
③気血両虚
胃腸が弱い方に多い
日本人に多い体質です。脾胃、胃腸が弱いため、気血不足を起こしやすい。月経が終わった辺りは、子宮内膜の栄養が足らなくなるので、しくしくあるいは、弱い痛み、引きつれるような痛みがでやすいです。血の量が少なく、成分も薄いため、経血の色は少なく薄めです。内膜を厚くするのに時間がかかり、周期延長、酷い場合は、自力で生理を起こせなくなったりします。逆に内膜を保持できずに、周期がはやまることもあります。
🌸養生
胃腸を元氣にすること、胃腸に負担をかけないことがベースとなります。胃腸に負担がかかるのは、口から入れるものだけではなく、ストレスも影響します。
常にストレスがかかると、胃腸の働きは落ち、消化吸収がうまくできなくなります。食べたものはすべて消化吸収されません。
そのうちの半分くらいが体に吸収される程度だそうです。
胃腸の弱い方は、食べる量より、質を重視したいですね。糖質、タンパク質、少しの脂質、ビタミン、ミネラル、主にこれらを摂っていきたいところです。
エネルギーの材料を補うこともとても大切です。こちらもご参考までに。
holistickkoubou.hatenablog.com
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④肝腎不足
更年期、プレ更年期などに多く見られます
気血不足と同じような症状が出やすいです。血の生成の肝、ホルモン生成の腎の働きが弱くなっている状態です。最近では、若い世代でも、みられています。肝腎かなめの所がよわくなってるのです。腰痛や、腰のだるさ、耳鳴り、目のかすみ、白髪がおおい、物忘れがひどい・・・なども症状もでやうくなります。
🌸養生
腎は老化と関係の深い臓器です。人は、老化は避けられないのですが、ゆるやかにしていくことが、漢方薬や養生、栄養でサポートできると思います。肝と腎をサポートする漢方薬、気血をしっかり補う漢方薬、また栄養も大切になってまいります。
こちらにも腎を補う記事を書いていますのでご参考までに。
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4つのタイプを併せ持つ方もおられます。
基本的に、気血が不足して起こる症状が多く見受けられます。
飽食の時代なのに、栄養素は不足しています。
ミネラル、ビタミン取れていますか?
特に女性の月経に必要な、マグネシウム、亜鉛、ビタミン6など意識してみましょうね。
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