ホリスティックな漢方工房の日記

からだの不調(症状)はこころ(感情)の声 

生薬【丹参】は血管力をつけてくれます

今回は、丹参(たんじん)という生薬のご紹介です。

血管力に不安がある人、からだの酸化ストレスがある人にとてもお勧めです。

 

まず丹参の働きはおもに4つ

  1. 血管を拡げて、血流を増やすはたらき
  2. 血液の粘度をさげて、血をさらさらにする働き
  3. 血液中の脂肪分の低下、組織の修復を早め、活性酸素を消去するはたらき
  4. 腎臓の血流量を増加させ、血圧を下げるはたらき

 

等があるとされています。

 

f:id:Holistickkoubou:20240222162459j:image

 

心臓に栄養や酸素を運ぶ冠状動脈を拡げて、血流を増やすので、狭心症動脈硬化、胸痛、胸の圧痛、不整脈、どうきなどの心臓症状がある方に良いとされています。

予防や治療に用いられています。

心臓への負担を軽減させることができます。

 

 

血液をサラサラにし、血液を固まりにくくする働きももっています。血液を詰まらせるような病気の予防などにも用いられます。

また、血液流のコレステロール中性脂肪を消去する作用もあるので、動脈硬化などの予防、改善に良いとされています。

 

腎臓の血流もよくし、腎機能の改善もあることがわかっています。

腎機能の悪化からくる高血圧にもよいとされています

 

そのほかにも、抗炎症作用や精神安定作用、中枢神経系に対する鎮痛作用、活性酸素消去作用なども確認されています。

 

 

血液力を高めたい人にはお勧めです。また、子宮筋腫や内膜症をお持ちの方、生理が重いかた、更年期のトラブルがある方にもとてもおすすめです。

 

 

丹参の性質でやや冷やす作用があり、単味の使用はなくほかの生薬と混ぜて使います。

使用する量も人によって加減をおすすめします。

 

 

使い方は少々コツがいりますが、お血にはとてもお勧めな漢方です。

お血の人はこちらに詳しく書いています。

 

holistickkoubou.hatenablog.com

 

ただし、妊婦さんや出血傾向が強い人には使ってはいけません。

また、血虚がある方も使い方には気を付けたほうが良いのでコツやポイントを相談時にはお伝えしています。

 

血の量がすくないので、流れだけつけても空回りする場合もあるからです。

血虚についてはこちらの記事をご覧下さい。

holistickkoubou.hatenablog.com

 

血虚の対策もしながら、お血改善をしていきます。

 

丹参をお勧めしたい方は・・・

  • 血液がドロドロ傾向の方(血糖値、コレステロール値高め)
  • 子宮のトラブルのある方、月経血に塊のある方、生理痛のある方
  • 血圧が高め、特に下の血圧も高め
  • 動悸、息切れのあるかた
  • 頭痛、頭重のあるかた
  • 腎機能が弱くなってきているかた
  • 血管トラブル、血の詰まりの予防などに

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

記事をよんでよかったら、スターをもらえると励みになります。