ホリスティックな漢方工房の日記

からだの不調(症状)はこころ(感情)の声 

血の不調②  お血には6つの原因があります

お血についてもっと詳しく書いてみようと思います。

 

 

気滞によるお血)

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慢性的なストレス、不規則な生活、気質や性格で凝り性だったり、心配性、融通が利きにくかったり、音や光に敏感、更年期、プレ更年期、月経前後、自律神経の乱れなどによって、気の巡りが悪くなるのでおのずと血の巡りも悪くなるタイプです。

 

 

 

気虚によるお血)
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元気の気が不足しているために、血液を押し流す力がないためにお血になるタイプです。うつ症状、胃腸虚弱、トラブル、不眠、ストレスなどによって起こることも多いです。気を作り出す、肺や脾の弱り、気を回す心の弱りも考えられます。

 

 

 

陰虚によるお血)


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汗をたくさんかく、運動後、嘔吐下痢などの発熱疾患、慢性疾患、年齢的なものによる脱水などによって体液が少なくなり、血液の量もへってしまい流れが悪くなるタイプです。陰虚ではほてり、のぼせ、頬が赤くなる、皮膚の乾燥などが現れます。

 

 

 

 

血虚によるお血)


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偏食などでたんぱく質を摂らない、糖質をとらない、栄養不良、月経過多、出血、造血機能障害などによる血の不足でおこるお血です。

血液量が足りないので回す血液がなく、酸欠や栄養不足が臓器で起こってしまいます。

 

 

 

(冷え、血寒によるお血)


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冬の寒さ、冷房による冷え、冷たいものの摂取しすぎ、薄着、代謝が低く熱エネルギーを生み出しにくい状態によるお血です。

血管が縮こまり、血の巡りが悪くなってしまいます。

 

 

 

痰濁、痰湿によるお血)
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食べすぎや運動不足、代謝の低下などで体に老廃物やコレステロールなどがたまり、血液の質がドロドロになってめぐりが悪くなるタイプです。

老廃物やコレステロール、余分なお水のことを痰濁、痰湿と呼びます。

また、慢性炎症(火種が体のあちこちでくすぶっいる状態)は、ここのタイプにあてはまります。体のあちこちに火種(ゴミや老廃物)が溜まっており、炎症が起きようとしている状態です。体温もそのため高くなりがちです。

 

 

 

お血チェック

ではお血チェックをしてみましょう。

 

□唇が紫色っぽい

□手や足の静脈が浮き出ている

□痔がある

□舌の裏側の静脈が暗い紫色に腫れている

□舌の色が暗い赤色、紫の点や斑点がある

□月経の色が黒ずんでいたり、塊が混じる

□生理痛がひどい

□頭重、めまい

□物忘れしやすい

□記憶力が低下している

□ストレスをためやすい

□寝つきが悪い

□関節痛がある

□頭痛がある

□手足がしびれる、こわばる

□肩や首筋が凝る

□腰痛がある

□手足が冷える

□胸に刺すような痛みがある

□顔色がどす黒い

□歯茎が暗い赤色

□皮膚がさめ肌、硬い肌質

□目の下にクマができる

□シミそばかすが多い

□あざができやすい

 

 

5つ以上あてはまると注意です。

お血傾向にあり、いまからお血の対策、養生をしていきましょう。

 

 

 

いかがでしたか?

お血、血の巡りの悪い原因は一つではないということと、原因を複数伏せ持っていることが多くあります。

まずは、自分がどのタイプからくるお血なのかを知ることが、血の巡りをよくする第一歩となり、それに合う対策、養生ができます。

 

お血によい食品をまとめてみましたが、お血の原因をまず改善していくことが大切なので、そちらから養生をはじめてみましょう。

お血単独の養生ではなく、お血の原因の養生も併せて行ってみましょう。

 

 

 

お血によい生薬はこちらから

 

holistickkoubou.hatenablog.com

 

 

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