ホリスティックな漢方工房の日記

からだの不調(症状)はこころ(感情)の声 

腎の弱りと女性ホルモン

女性を中心に  について書いてみます。

 

 

腎とは

まず腎とは、

f:id:Holistickkoubou:20220826142933j:image

中医学で腎とは、

  • 泌尿器系
  • 生殖器
  • 内分泌(ホルモン)
  • 中枢神経系(脳、髄)
  • 免疫系
  • 骨、歯、髪
  • 腰、下半身など

を総括した機能を指します。

これらの機能が弱ってくることを、

 

腎虚(じんきょ)といいます。

 

 

腎虚の症状としては

  • 不妊症、更年期障害、月経トラブル
  • 精力減退
  • 体力、免疫力低下
  • 回復力の低下
  • 疲労
  • 冷え性
  • 老化現象
  • めまい
  • 不眠
  • 耳鳴り、聴力低下
  • 抜け毛、白髪
  • 腰痛、足腰が弱い、骨粗しょう症
  • 歯が弱い、歯が抜ける
  • 呼吸が浅い、喘息気味、息切れ
  • 尿が多い、少ない、夜間の頻尿、排尿困難など

が主に腎虚の症状になります。

 

 

腎は精(エネルギー)の貯蔵する場所であり、

その精が年齢と思に落ちると、

老化現象を表すところでもあります。

 

これは生理現象で仕方のない場合もありますが、

この腎虚の症状が辛く出ないように、

老化現象をゆるやかにしていくことは可能です。

 

 

日々のからだに合った養生や運動、

食生活、趣味、楽しみなどを見つけていきましょう♪

 

もちろん、腎にあった漢方薬もあります。

 

 

 

腎虚度をチェックしてみてください

  • 疲れやすい、倦怠感、体がだるい
  • すぐ座りたがる
  • 足腰がだるい、痛い
  • 目や耳の衰えを感じる
  • 気力がわかない
  • 性機能が低下してきた
  • トイレが近い、残尿感がある
  • 白髪がふえたり、抜け毛が多い
  • 物忘れや記憶力、判断力に衰えを感じる
  • 血液検査で腎や肝に異常がある
  • 汗をかきにくい、または汗をかきやすい
  • 息切れ、動悸
  • 骨密度が低い
  • 精神的にストレスが多い
  • 更年期障害がある(若年性)
  • 翌日まで疲れが取れない
  • 手足の浮腫み
  • 顔がのぼせる、火照る
  • 憂鬱な気分になる
  • 生理不順
  • イライラ、怒りっぽくなった
  • 目が疲れる、目がかすむ
  • 頭痛、耳鳴り、めまい、頭重が気になる
  • 不眠、中途覚醒、夜間尿

 

チェックが多けばつくほど、

腎虚傾向にあります

 

 

いまからでも、すぐ補腎の生活を始めてみましょう!

 

 

 

補腎(ほじん)とは、

腎を補なう食生活や運動のことです。

 

 

女性ホルモンと腎と骨の弱り

holistickkoubou.hatenablog.com

腎虚の原因のひとつ、

女性ホルモンの分泌量が減ることがあげられます。

 

 

この変化は、女性のからだにとってストレスの多い状態になります。

からだは、その変化に対して対応しようと、

ストレスホルモンである、コルチゾールが分泌されます。

 

ストレスを感じると、それに対応すべく、コルチゾールを出してくれます

決して、悪さをしているわけではないのですね。

 

 

コルチゾールは、タンパク質を分解してエネルギー源である糖を作るため、

骨の中のコラーゲンを流出させてしまいます。

 

更年期以降の方は、骨にも気を配ることも大切となってきます

 

 

 

女性ホルモンのストレス以上にストレスを抱えると

 

女性ホルモンによるストレスだけでも、

大変なのに、そのうえ身の回りの環境下でおこるストレスや、

人間関係、家庭環境などのストレスが加わると、

とんでもないストレスをからだに与えてしまうことになります。。。

 

いかに40歳前後から、

緩みながら、笑って、副交感神経を高めるような生活ができるかが、

大切になってきますね。

 

 

良く寝て、よく食べて、よく笑って。

 

でもそんなことできない!!!

ってかたもおられるかもしれません。

 

歯を食いしばって頑張らなきゃ!ってかたもおられるかもしれません。

交感神経を高めた分、反射で副交感が強く出て不調がでることもあります。

 

自律神経はシーソーみたいな関係性です。

どちらの神経も必要で、バランスよく出てほしいのです。

 

 

更年期に近づく頃こそ、

いい塩梅、いい加減で生活を送るほうがからだにも、心にも良いですね。

 

ご本人が、心の底から、

心地よいな~、

たのしいな ~

美味しいな~と、

感じて過ごしているかどうかも大切です!