五臓とは、からだを5つの臓器に分けてからだのバランスを考える、東洋の考えです。
五臓には 肝、心、脾、肺、腎があります。
それぞれ臓器の説明をしていきます。
肝(かん)
気血の巡りや感情のコントロール、血液の貯蔵、調節、爪、目、筋肉、胆のうと関りが深い
、西洋医学の肝臓の働きとしても働き、血液を貯めて、全身への供給、流れを調節する司令塔の働きもします。
また、ストレスを受け止め、感情のコントロールもします。
自律神経を調節しているところですね。
ストレスを受けやすい人は、肝のバランスが崩れているかもしれません。
イライラ、憂鬱感、月経不順、ため息、爪や髪が弱い・・などは、肝が乱れると出やすい症状になります。
☆女性にとっての肝
ホルモン分泌や、排卵、月経を起こすところでもあります。
女性と肝はとても深いかかわりがあります。ストレスで生理が止まったり、生理前にイライラしたり、張ったりする症状はこの肝のはたらきの乱れによるものです。ストレスを溜めることは、しない。吐き出すように心がけます。心地の良い過ごし方、ストレスによい栄養などは大切になります。
心(しん)
心臓、血液のポンプ、精神の安定、意識活動、舌、顔、小腸と関与
心臓の働きと関係します。血液を循環させる、ポンプの働きをします。
また、心=神と考えられ、精神や意識活動をつかさどっています。
☆女性にとっての心
心も肝と同じように、血液と関係が深い所。心の働きが落ちてくると、精神不安や動悸がでやすくなったります。心のエネルギー不足になってしまいます。
パニックになりやすいのも、この心の働きが弱くなっていると考えます。心のエネルギーは血液が十分にあること、栄養不足にならないことが大切になります。腎とのかかわりも深いため、腎のエネルギーを元氣にする、つまりホルモンバランスをとってあげることも大切です。
脾(ひ)
消化吸収、運搬、血を漏れ出ないように調節する働きも、口、唇、胃
食べたものを消化し、栄養として体に取り込みます。エネルギーを生み出す源です。また、良い栄養を上、頭の方に持ち上げる働きもします。
血を漏れ出ないように、留めておく働きもします。
食後眠い、疲れやすい、食欲不振、食べても太れない・・・。
脾の働きの弱りかもしれません。
☆女性にとっての脾
脾の働きがおちると、妊娠に必要なエネルギーを生み出しにくくなります。また、脾のエネルギーの低下により、腎(生殖器、ホルモン系、精)に影響を及ぼし、不妊傾向や生理が止まりやすくなる・・・そのほか婦人科系の悩みがでやすくなります。日頃から、脾を労わること、養生をしてあげることは大切です。
肺(はい)
呼吸器官、外気からのバリア機能、汗の調節、鼻、大腸、皮膚酸素をすって、二酸化炭素を吐く、呼吸の働きをします。
また、気管をきれいに保ったり、毛穴の開閉の調節、鼻、喉にも関係しています。
よく喉張れる、風邪をひく、バリア機能が弱っているかもしれません。
花粉症、アレルギーをもっている人も、肺の働きが弱っているのかもしれません。
☆女性にとっての肺
肺の影響は腎へ関係します。肺、気管支、喘息などの疾患がある方は、肺のエネルギー不足になりやすく、腎のエネルギーも不足しやすくなります。
腎(じん)
成長、生殖、生命エネルギーの源、水分代謝、膀胱、尿、耳
発育や生殖をつかさどります。親からの先天のエネルギーの貯蔵庫です。
膀胱での水分代謝も行います。深く深く息を吸い込みます。
老化と密接に関わります。足腰の弱さも関係します。
温める根本の力になります。腎は、不妊にもとても関係があります。
夜中におトイレなど起きませんか??腎の働きに関係しているかもしれません。
☆女性にとっての腎
腎は女性にとって、ホルモンバランスの要です。
腎のエネルギーのあるかないかは、妊娠力や、不妊になりやすい状態・・と関係がふかくなります。腎でホルモン、卵子、内膜など生殖に関わるエネルギーを生み出し、肝でホルモンを巡らせる、排卵させる・・・といった具合に、腎と肝は、お子様に恵まれたい女性にはとても大切な臓器になります。バランスもたいせつになってきます。
この5つの臓のどの働きが強すぎても、弱すぎても、よいわけではなく、バランスをとれていることが、健康状態であると言われています。
中医師の先生の講座です。
40分あたりに五臓のお話がでてきます。
とってもわかりやすく話してくださています。ご覧ください♪